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昨日の展開

21日、農畜産物から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出
されたことを受け、原子力災害対策特別措置法に基づき、福島、茨城、栃木、
群馬の4県に対し、当分の間、ホウレンソウとカキナの出荷を控えるよう
指示した。福島県には牛の原乳も控えるよう求めた。

厚生労働省は21日、放射性ヨウ素が1キログラム当たり100ベクレルを超えた
水道水について、乳児用粉ミルクを溶くために使わないように都道府県に
通知した。同100ベクレルを超えた牛乳も乳児に飲ませないよう求めた。食品
衛生法に基づく放射線ヨウ素の暫定規制値は飲料水や牛乳の場合、同300ベク
レルだが、同省によると、乳児は吸収しやすいとのデータがあるという。

3号機の建屋屋上南東側からやや灰色がかった煙が発生していると現場から
同日午後3時55分ごろ連絡があり、作業員をいったん避難させたと発表
した。爆発音は確認されておらず、同6時20分ごろには煙は収まったと
いう。一方、2号機からも同時刻ごろ、白煙が上がった。山側の屋根の隙間
から出ているという。南東側屋上近くには使用済み核燃料プールがあるが、
発煙後、敷地内の放射線量に特段の変化は見られないほか、3号機の原子炉
圧力容器や格納容器などの圧力にも変化はないという。3号機ではすでに、
1425トンのプールの容量を大幅に上回る計3742トンが放水されて
いるが、水位は依然として、不明のままだ。4号機については、プール自体
が破損している可能性も指摘されている。京都大原子炉実験所の宇根崎博信
教授は「3号機に初めて放水した際、水蒸気が激しく噴出したことから見て、
水は極めて少なかったはず。途中で拡散したり、プール以外にかかったり
するため、実際にたまった水は放水量の数分の1ほどでないか」と指摘する。
3、4号機ともプールがある原子炉建屋は爆発や火災に伴って、大きく損壊
しており、がれきがプール上をふさいでいる可能性も否定できない。さらに
プール自体が破損していれば、放水した水が漏れだし、水位が回復していな
い可能性もある。米紙ロサンゼルス・タイムズの電子版は18日、米原子力
規制委員会の見解として、4号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールの壁か床
が破損している可能性を指摘した。プールの水面の周囲は高さ約1メートル
の壁で囲まれている。通常、あふれた水は緩く傾斜した床を流れ、「ファン
ネル」と呼ばれる建屋内の排水溝に集まる。これが地下にある「ドレンピッ
ト」と呼ばれるタンクにたまる仕組みだ。その後、ポンプで廃棄物処理建屋
に送られ、水中の放射性物質濃度が高ければ希釈などの処理が行われるが、
停電でポンプは起動していない。経済産業省原子力安全・保安院によると、
排水が流れる配管の健全性も確認されていないという。事故発生後、海水の
放射能汚染に関するデータは公表されていないが、林勉・元日立製作所原子
力事業部長は「原子炉建屋が損壊しているため、放水された水が下の階や
建屋の外へ漏れ出す可能性は否定できない。水が建屋内の放射性物質を取り
込み、土壌に染み込ませてしまう可能性も考えられる」と指摘する。保安院
は「3号機にはまだ電気がつながっていないため漏電などによる火災とは
考えにくい」と説明している。また、保安院は、放水後に放射性物質に汚染
された海水が海に流れ出る恐れがあるため、新たにモニタリングの必要性が
あるとの考えを示した。作業員1人の被ばく量が従来の制限値(100ミリ
シーベルト)を大きく上回る150ミリシーベルトを超えたことも明らかに
した。20日に炉内の温度が100度未満まで下がった5号機では、非常
電源から、外部電源への切り替えが完了した。

東京電力は22日、福島第1原発近くの海水を分析した結果、水中濃度限度
の126.7倍にあたる放射性ヨウ素と、24.8倍にあたる放射性セシウ
ムを検出したと発表した。海水の採取時間は21日午後2時半で、同原発の
放水口付近。空気中の放射性物質が雨で海に流れ込んだり、放水作業により
地中にしみ込んだ放射性物質が海に流れ出た可能性があるという。

警察庁は21日、東日本大震災で緊急交通路に指定している道路の通行に
ついて、トラック、バス、タクシーなどに対する制限を22日午前10時に
解除すると発表した。制限が解除されるのは総排気量2000CC以上の
トラック、11人乗り以上のバス、タクシー、ハイヤーなど。災害応急対策
の車両であることを示す標章がなくても通行できるようになる。その他の
車両については、緊急交通路の通行には22日午前10時以降も警察署で
標章を取得することが必要。警察庁は宇都宮インターチェンジ(IC)以北
の東北道や磐越道の一部、被災地の一般道などを緊急交通路に指定している
が、うち東北道の一関IC以北と国道398号は22日午前10時に解除
する。また、国土交通省によると、未復旧の高速道路は(1)福島第1原発
周辺の常磐道いわき中央-常磐富岡(2)仙台東部道路仙台若林-三陸道利
府(3)山形道宮城川崎-村田ジャンクションの3区間。ただ、復旧済みで
も一般車両が通れない区間は残る。

福島第1原発で、東電は22日、4号機への外部電源接続が完了し、通電を
確認したと発表した。これまでに2、5号機でも通電が確認されている。
また、建屋の損傷が少なく、外部からの放水による冷却が難しい2号機では、
原発の運転を監視する中央制御室の通電を目指して復旧作業を再開した。
21日に2号機で白煙を確認した直後、同機から西南西に約1キロ離れた
福島第1原発の正門付近で放射線量が1時間あたり1932マイクロシーベ
ルトまで上昇した。その後は減少し、22日午前7時半現在、262マイク
ロシーベルトにまで下がった。

東電によると、21日午後11時45分ごろ、福島第一原発から南に16
キロ離れた地点で海水を採取して調べたところ、放射性物質のヨウ素131
が原子炉等規制法が定める基準の16.4倍、検出された。東電は、「普通
ではない汚染が広がっていると受け止めている。大変申し訳ない」として
いる。同原発では、放水口付近での放射性物質の濃度が最大で百倍を超えた
ことがわかっており、海水汚染が広範囲に広がりつつあることがわかった。
by COOPER99 | 2011-03-24 02:30 | うぃっす | Comments(0)

マグナムが効かねぇ!


by COOPER99