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今日の展開

文科省は福島第1原発周辺の福島県内で、土壌中の放射性物質の調査を開始。
同原発から西北西に約40キロの地点で、土1キロ当たりヨウ素を4万3千
ベクレル、セシウムを4700ベクレル検出するなどした。土壌の放射性
物質の量には国の基準値がなく、文科省は「原子力安全委員会などに評価を
委ねたい」とした。

東京電力は22日、外部からの電力によって3、4号機の中央制御室の照明
や計器類などの機能復旧にめどが付いたことを明らかにした。4号機は給水
ポンプの復旧作業も最終段階を迎えている。1~6号機の6基すべてに外部
電源が接続し、電力供給が可能になった。東電の武藤栄副社長は「状況は
いいように行くと思っているが、十分に安定したというのはまだ早い」と
述べた。第1原発では、1~3号機で原子炉の冷却機能が、1~4号機で
燃料プールの冷却機能が失われた。中央制御室が機能を取り戻せば、原子炉
の水位や圧力、放射線量などの測定が可能になる。東電はその後、原子炉や
使用済み燃料プールの冷却機能回復に向け、具体的な対策を練る方針だ。
敷地内の高台にあり、1~6号機とつながる水タンクが無事と判明。この
タンクの水を4号機で使うための作業を進めた。22日午後には東京消防庁
と大阪市消防局が3号機のプールに、東電が生コン圧送機を使って4号機の
プールに放水した。

3、4号機は当初の予想と異なり、津波による被害が少なかったため作業が
はかどり、共有する中央制御室の照明や計器類のほか、4号機では原子炉
などを冷やす「補給水系」のポンプなどが、外部電力によって動かせること
を確認したという。

東電によると、3、4号機では中央制御室の照明や計測機器に電気を流せる
状態になるとともに、4号機の補給水系ポンプを試験的に動かす準備が整っ
た。一方、1、2号機の補給水系ポンプは海水をかぶり、状態が厳しいと
分かり、1号機では23日以降に代替ポンプを据え付けることになった。
非常用発電機で冷却装置が動き、既に安全な冷温停止状態にある5、6号機
では、外部電源への切り替えが終わった。大震災発生時、運転を自動停止し
た1~3号機の原子炉圧力容器には、海水を消防ポンプで消火用配管を通じ
て注入し、最低水準の冷却機能を維持している。しかし、いつまで続けられ
るか分からず、冷却装置の稼働を急ぐ必要がある。放水は東京消防庁も大阪
市消防局と連携し、3号機プールへ約50分間実施。放水量は150トン。
東電は2号機プールにも内部配管を経由する方法で海水を注入した。

東京電力は、計画停電を今夏だけでなく、今冬も続けなければならない、
との見通しを明らかにした。津波で、福島県と茨城県の大規模火力発電所が、
現時点で復旧の見通しが立たないほど壊れていることが分かったためだ。
広野火力発電所(福島県広野町)と、常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)。
発電所の設備や、石油や石炭など燃料の貯蔵施設が津波で壊れた。両発電所
の合計出力は480万キロワットで、同じく津波で損壊した福島第一原子力
発電所(福島県大熊町・双葉町、469.6万キロワット)に匹敵する。
2800万世帯に電力を送る管内のピーク需要は、冷房が必要となる夏場が
6000万キロワット前後、暖房需要が高まる冬場が5000万キロワット
前後。これに対し現在の供給力は3500万キロワット前後にとどまる。
休止している小規模火力発電所を立ち上げるなどして、4月中に4000万
キロワット程度まで引き上げる計画だ。さらに、ガス会社などの電力卸供給
事業者(IPP)からの電力買い取りなどを進め、夏までに4700万キロ
ワット程度に増やす予定。しかし、それでも夏時点で1000万キロワット
(333万世帯分)、冬も数百万キロワット足りなくなる計算だ。

約870人が避難生活を強いられている宮城県女川町の町総合体育館では
19日午後、近くにある陸上競技場に米軍の輸送ヘリ3機が次々と着陸、約
30分間で、灯油200リットル入りのドラム缶計15個を降ろし、自衛隊
員に引き渡した。自衛隊は今後、同町からの要請に応じて、近くの避難所
などに灯油を配るという。同体育館で家族と共に避難している主婦(39)
は、「避難所の燃料が尽きかけているという話を聞いていたので不安だった。
夜はまだまだ寒いので、支援いただけて本当にうれしい」と喜んでいた。

文部科学省は22日、福島第一原発事故の影響を受け、上空からちりなどと
ともに落ちた放射性物質の測定結果を発表した。首都圏などを中心に増加
傾向を示した。東京都新宿区で1平方メートルあたり5300ベクレルの
セシウム137、3万2千ベクレルのヨウ素131を検出、前日に比べ、
いずれも約10倍の濃度に上がった。健康に影響を与える値ではないが、
長期に及ぶ監視が必要になる。放射性降下物の測定は、文科省が21日午前
9時から22日午前9時にかけて全国で行い、分析した。東京都の値は、
前日のセシウム560ベクレル、ヨウ素2900ベクレルから急上昇した。
22日発表のセシウムの値は、放射線管理区域の基準値4万ベクレルの8分
の1、ヨウ素の値は、5分の4にあたる。この他の自治体のセシウムの値も、
さいたま市が1600ベクレル(前日790ベクレル)、甲府市が400
ベクレル(同不検出)、宇都宮市が440ベクレル(同250ベクレル)と
、軒並み上昇した。前日に、最も高い値を記録した茨城県ひたちなか市では、
やや下がったものの、セシウム1万2千ベクレル、ヨウ素8万5千ベクレル
と、依然、高い値を記録している。福島や宮城は震災の影響で計測できて
いない。東日本は22日も、雨や雪が降ったところが多く、大気中に漂う
ちりとともに、放射性物質が落下したとみられる。ヨウ素の半減期は8日間
と短いが、セシウムの半減期は30年で、地面に降りた後も長期間放射線を
出し続ける。土壌や水、農作物への放射能汚染につながりかねないため、
今後も監視を続ける必要がある。

1号機の圧力容器内の温度が上昇したため、23日未明から圧力容器内への
海水注入量をこれまでの1時間当たり2トンから18トンに増量した。
1号機は炉内の温度が数日前から上昇し、同日までに設計温度(302度)
を超えて400度以上になった。このため、これまで使っていた消火系の
ラインに加え、給水系を使って2系統で注水を始めた。
Commented by はいぱー at 2011-03-24 07:33 x
たしかに想定外もあるにせよ、想定内?もある。
大本営発表の10、20kmは何だったのかw
米軍の80kmとか、いち早く東京を見捨てた外国人はさすが?
Commented by COOPER99 at 2011-03-24 12:07
> はいぱー さん
「想定外」とか「1000年に1度」とか、逃げ口上であり見出し風語句
はやめれぇーって思いますな。
プロならきちんと、「合理的判断」に責任を持ち「如何なる状況においても」
成しえる最良の判断をしてもらいたいものです。
ソレが出来ないのであれば、素直に退いていただかないと恥の上塗りなだけ。
今日は朝から元気いっぱ沸騰中みたいですが、ドライベントは風向きを考え
て頂かないと、「うっ、出ちゃった」では困りますのぉ。
by COOPER99 | 2011-03-24 02:31 | うぃっす | Comments(2)

マグナムが効かねぇ!


by COOPER99